英文解釈教室 伊藤 和夫(著) 1575円

色々な意味で凄い
実は半分くらい読破した時点で挫折したため、あまりデカいことは言えないのですが、
半分読んでいくつかの英文に当たっただけでも「あーなるほど、英文解釈教室に書いてあった」
と思わされたことも多く・・・挫折せずにもう一度アタックすればよかった。
今猛烈に後悔中。
ただし、相当頑張ったにもかかわらず半分で挫折したということは、
やはり完全読破には相応の力が必要だということだろう。
その点に気をつけていただき、私の二の轍を踏まないようにしていただければ幸い。
難解であるが、そのぶん効果は絶大・・・と思われる。
ただし難解ゆえ、私のように挫折する危険もある・・・ことに注意して下さい。
内容も凄い、難解さも凄い。
(難解すぎたということで星ひとつ減点)
しかしビジュアル英文解釈にしておけばよかったかな・・・という後悔も少しあるのですが。
破壊力抜群!!
この本を買った理由は単に有名で評価が良かったからです。
そして、この本を買って一通り終えた今、東大の入試問題を見てみました。
なんと構文が見抜けるのです。今までは全く歯が立たなかった東大の入試問題が読めるのです。
ここまでレベルを上げてくれるとは予想外でした。
集中してやれば一通り終えるのに1ヶ月もかかりません。
みなさんもこの破壊力を実感してみてください。
チョッと物足りない感じ・・・
長文全体を理解するためと言うよりも、個々の構文をキチンと理解させる目的で書かれた本だと思います。一部のレビューには難しいとの意見もあるようですが、WEB上や本などで英文に触れる機会の多い人には、少し物足りなさを感じてしまうのも事実です。
使用されている単語なども、決して難易度の高いものではなく、英検で言えば2級クラスの語彙力で十分に足りると思います。本格的に長文読解力を磨きたい人は、『英語のセンスを磨く』をお勧めします。当方は完全に打ちのめされました(涙)
解説が逸品。
解説の詳しさだけならもっと詳しい本もありますから、そういう次元と違うよさが光ります。
文の途中まで読んだ時点での考えうる文構造の把握、とる可能性の高い文構造が何でどう推測すべきかまで解説してくれます。
そしてその道具として非常に詳しい長文読解の文法知識も網羅しています。
そのため読み返しが少なく正確に速く精読できる読み方が身につきます。
他著ではこういう解説の本は見当たらず、この解説が非常に役立ちました。というよりこの読み方どおり読まないとなかなか読めなかったです。
自分は相当英文を読むのが遅いのが原因で英語が苦手だったため、今でも読解の速度が人より遅いながらも幾分速くなりました。
個人的には、英語が得意な人にはもちろん、特に苦手な人に読んでもらいたい本です。
ただ、文法が一通り終わっていればやれますが、英語が得意だからこなせる類のものではないので注意が必要です。
難易度が高いものがずらずら続きますが、それだけ知らないことを分かるようになるのですから、実力がつくことはいうまでもありません。
文はさすがに古いですので単語が少しきついのが欠点でしょうが、個人的には逆に新鮮で面白く読めました。
最後に、文法書で調べながら読んだ所要時間の目安(自分のことですが)として、毎日10ページを約90分×31日かかりました。
最初は時間がかかりますが、なれると速くなり、途中で難易度がもう一つ上がり、また慣れる、という様な四局面がありました。
やたら難しい
この一冊で
1)文法、
2)構文、
3)それらの訳し方、
4)難解な英文に触れることができる、
……などなどすばらしい本です。
ただやはり難解な英文は本当に難解で、一度では完全に理解できません。幸い、この一冊で長文読解のほとんどの要素を網羅しているので何度も復習すれば完璧でしょう。