英語要旨大意問題演習 (駿台受験シリーズ) 伊藤 和夫(著) 999円

英語より日本語を・・・
著者である伊藤和夫先生の英語力はすばらしいと思いますが、
正直、文章がすごい下手です。
故人なので改定もかかりませんし
英語とはなんたるか
なぜ英語力を測るのに日本語を使うか。それはここが日本だからである。
ただ英語を習得したいのなら、英語を話したいのなら英語圏の国へ行けばいい。
なぜ大学生に英語力が必要か。
英語で書かれた論文の読み書きに必要だからである。
また、他言語を習得する、ということがその人間の「学ぶ力」を反映するからである。
長年続いてきたものというものには必ずそれなりの意味が存在するものだ。
俗な日常英語などその辺の英会話塾にでもまかせておけばいい。
なぜ英語を学ぶのか。なぜ勉強をするのか。
これからの人材に求められるのはその「なぜ」だ。
英語の習得そのものを求めているのなら、この本をやる必要は無い。駅前留学でもすればいい。
だが、英語を学ぶことのその先にある何かを掴み取りたい人間には、この本は大きな力となってくれるはずだ。
もはや英語の本ではない
東大入試で出題される大意要約問題の演習書。著者の個人的な見解だと断った上で、採点基準を明らかにしている。模範解答から0点の解答まで載せているので、自己採点できるようになっている。著者はこの形式の問題を受験者の英文読解力を測るための、東大ならではの優れた方法だと賞賛している。だが、日本語で解答させる限りそれは日本語の試験であって英語の試験ではない。その点において本書はもはや英語の参考書ですらない。
では、なぜ英語の試験をわざわざ日本語で解答させるのか?それは出題者(採点者)が英語を理解できないからである。そもそも、出題者、解答者ともに英語を理解していれば日本語など必要ないのである。日本の最高学府である東大でさえ、こと英語に関してはこの体たらくである。日本の英語教育のお寒い現況が端的に現れている。
東大向け
要約問題を扱う参考書も少ないけど、その少ないうちの1冊。
要約問題が出る大学を受ける際にはオススメします。
この本は、文章構成などで問題が分けてあり、問題をやって解答を見る・・・という感じです。
もちろん、基礎力がない段階でやってもあまり効果はありませんので、これをやる前に土台作りはしておくべき。
解説などはわかりやすくて申し分ありません。q
慶応文には必須!!
慶応文といえば、要約!!
何もこれは英語に限ったことではありません。
小論だって、要約が大事です。(意見論述、分析の部分で差はつきません)
私はこれをやって、文章の要約も得意になりました。