英文解釈教室 基礎編 伊藤 和夫(著) 1229円

基礎とはいうが
受験の英文解釈に絶対の必要事項が修得できるだろう超良書。
時間があれば入門編からやればなお良し。
後は多読用としてテーマ別までやれば、相当数の大学が合格圏に入るだろう。
構造から読む。
シリーズ3冊の中の2冊目。
スタート地点はビジュアルIレベルから。
入門編が文法の基礎レベル(名詞とは?形容詞とは?)を説明するようなレベルからスタートしていたのに対して、
この本ではターゲットとする項目が英文の中に使われており、それを解説していくという内容。
どちらかというと、ビジュアル風な構成。
ちなみに、ビジュアルは2冊である程度のレベルに到達しますが、
解釈教室シリーズは2冊では低く、3冊では高すぎというアンバランス。
それでも読むべし。
ただ、著者の堅くて理屈っぽい解説が万人受けするとは思えない。
でも、フィーリングで、感覚で、なんとなく内容がわかれば良い、
っていうようななんていう風潮にだまされている人にはぜひ目覚めて欲しい。
伸び悩んでいる人へ
私も高校生のころ伊藤和夫の著書を使用していたがまったく英語というものを理解できなかった。社会人になってだいぶ経ってから英語学習を再開した。最初に行ったことは英英辞典と文法書の通読であった。日本語による理解はhaveやdoといった基本単語のみにとどめ、あとは辞書を引いて語義と例文を読みまくった。文法書に関しては始めにTOEIC用の簡単なものを使用し、次に洋書を読破した。この時点で大学入試レベルなど比較にならない領域に達した。そして、高校生のころに使用していた参考書がいかに入試に特化して不正確だったかに気がついた。欠陥のある参考書のお陰でかっての私のように伸び悩んでいる人は少なくないであろう。そういう人には本物の英語を示す教材を使用することを勧める。いくら巷で評価が高くても本書のような受験英語モノを使っていたのでは英語を正しく理解するのは無理である。
位置づけが微妙
入門編と本編の間に位置するが、ビジュアル英文解釈?、?との位置づけが微妙。
入門、基礎、本編と続けてやるならいいが、ビジュアルをやるなら必要性は低い。
入門---基礎
英文法のナビゲータ---ビジュアル
この二つのパターンの選択で使うのがいいと思う。
ビジュアルより抜けがあるが、問題演習があるので時間がない
人にとってはお勧め。
基礎的読解力の養成
この本は、高校受験レベルから読めて、基礎力をつける本です。しかし、同じ水準の本としては、『ビジュアル英文解釈』のほうが構成がしっかりしており良いと思います。受験生には『ビジュアル英文解釈』をやることを勧めます。