英語総合問題演習 中級篇 1050円

総合問題に非ず
TOEFLと比較すればわかることだが、入試は総合的な英語力を測るためのものではない。一定数の受験者をふるい落とすために作られているのでどうしてもおかしなものにならざるを得ない。本書は入試対策として書かれているので内容は推して知るべしである。問題なのはこういう試験でいい点を取ったからといって英語を理解していると勘違いすることである。入試に出題されるさまざまな形式の問題はすべて受験者の目先を変えるためのもである。英語を正しく理解しているか否かを確認するための問題としては論外である。
おそらく、最高峰
受験英語問題集のベストワンだと思う。
なにしろ、セレクト英文がすごく良い。
同じ著者のあまたの問題集の英文が、腹が立つほど
面白くないのに比べ、本書は別人かと思うくらい読める
材料が揃っている。
まるで若い母親が就寝前の幼児に絵本を読んで聞かせる
ように平易で含蓄のある解説が光る。
代ゼミから出ている吉ゆうそう氏の「解テク101」と本書とを、
高2の秋から半年くらいの短期で1周仕上げておけば、
英語受験生としての素養は胸をはれるところに到達するよ、きっと。
星7個。
広く練習用に
解法、問題数の多さ、ジャンルの網羅性と解説の詳細さは高く評価できる。記述式問題への対応が無いが、中級ということもあるし、「上級篇」で取り扱っているのでこれで十分。精読練習が終わったあとに解く参考書としては最適。
あらゆる解法テクニックが学べます
伊藤和夫がくりだすマムシのような詳しい解説はこの本にもなされている。国立、私立どちらを狙っている人でも、一度はやってもらいたい1冊である。あらゆる問題についての解法テクニックが学べるはずだ。しかし、本文が短いので、入試問題に対処できる実践的な参考書とは言えないかもしれない・・・。