1日1分レッスン!TOEIC Test 英単語、これだけ (祥伝社黄金文庫) 中村 澄子(著) 840円

コンパクトで使いやすい
すき間時間を使って単語集でもやろう、と軽い気持ちで本屋に行き、その軽い気持ちが原因だったのか、文庫本を選んでしまいました。
しかし、中身は濃い!と思います。各単語につき例文があり、その例文の音声がダウンロードできます。
私は、電車の中でシャドーイングしています。
1日5単語を心がけ、2ヶ月半くらいで終えることを目標にしています。
あんまり多くを自分に課しても、意欲倒れになるから、これくらいの分量を繰り返すのが自分に合っていると思っています。
この本の良いところは、文庫本ならではの手軽さのほかに、
・見開きで二つの単語が紹介されていて見やすいこと。
・解説が実践的で具体的。すなわち各単語が試験の中でどのように問われるか説明されていること。
・例文がTOEICで出てくるような性質のものであること。
・ダウンロードできる音声が各単語でひとつのファイルになっているので、巻き戻しがしやすいこと、また、2回ずつ読んでくれること。
・分量が、300語強のため、挫折しないで頑張れそうであること。
もちろん、これだけでは足りないのでしょうが、まずはこれを終えて、あとは多読によってボキャブラリーを増やせば良いと思っています。
単語をひたすら覚えるのはやっぱり苦手・・・
他の中村澄子先生の本を使っていれば、わざわざ、この単語本を使わなくてもいいと思います。でてくる!とされている単語はほぼ同じだと思います。中村澄子先生の1日1分シリーズと公式問題集をやりながら、知らない単語はその都度、覚える、のほうが、わたしは効率的でした。
単語をどんどん覚えられる方にはいいと思います。音声もダウンロードできますし、必要最低限、でも意外と知らない、というような単語ばかりだと思いますから。
もうひとつ、わたしには合わなかったのが、ダウンロードした音声です。いい声すぎて?眠くなるのです。だから、最終的には、寝るときに聞いて、睡眠を誘発しながら、睡眠学習に使っていました。夢を英語で見るようにするには大活躍でした。
ダウンロードの音声が最高!
この単語本に載っている単語数は、いわゆる単語本としては少ないので、これ1冊で
頻出単語をカバーすることはできません。
しかし、著者の中村さんがまえがきで記載しているとおり、この本はTOEIC頻出で、
一般の単語本にはあまり載っていないビジネス系の単語をターゲットして絞り込んでいます。
したがって、これだけやれば大丈夫、というわけにはいかないかも知れませんが、他の単語本
を終えた後に、TOEICでよく出るビジネス系の単語を学習するやり方に向いていると思います。
ただ、この本の最大の長所はダウンロード音声でしょう。
CD1枚の最大トラック数(曲数)は99という制約があるため、通常の単語本に付属しているCDの
場合、1トラックにいくつかの単語・例文が含まれているのが普通です。このため、例えば、
1トラック中に10単語収録されていたとして、9単語覚えても、10単語分聴くことになって
しまいます。
単語を通勤・通学途中に音声で覚える方にとっては、これは非常に非効率です。
ところがこの本のダウンロード形式の場合、1ファイル=1単語なのでまだ覚えていない単語
だけ聴くことができます。これはとても画期的だと思うのです。他の単語本もぜひこの方式
を採用してほしいくらいです。
TOEICの引っ掛けに惑わされなくなる単語集
頻出単語が1日1分の分量で、総単語数も300強と少なめなため、
続けやすい単語集だと思います。
見開きで、左に単語の問題・右に解説となっています。
解説は単語自体の解説というよりは、TOEICに過去どのように出題されたか、
引っ掛け問題の場合どのように対処すればよいかといった点が中心となっています。
引っ掛け問題には惑わされなくなる単語集です。
単語数が少ないため、もう1冊単語集が必要ではないかという印象を受けました。
特にスコアが600点以下の人は基本単語が抜けているため、
この1冊だけでのスコアアップは難しいでしょう。
文庫本サイズで持ち歩きやすく、続けやすいので、持ってて損はない単語集です。
最低の単語帳(怒)
今まで買った中で最悪の単語帳でした。
TOEICに必要な語彙の内、ほんのほんのほんのほんの一部しかのってしません。
これだけしかないとトータルで300点を超えるのは難しいでしょうし、
結局は別の単語帳が必要になります。
1つの単語帳を最後までやりとおしたい私には合いませんでした。
また、単語そのものの「解説」がほとんどありませんでしたので
記憶に定着しづらかったのも欠点です。