L刑事ジョン・ブック 目撃者 (英語/日本語字幕) 1350円

刑事ドラマとロマンスの見事な融合
ハリソン・フォードのヒーローモノはもう見飽きた。彼のシリーズモノ、ヒーロー物でないものに結構秀作があるのだが、これはそのひとつとしてお薦めできる。刑事ドラマでもあるが黒幕である警察内部のものに撃たれアーミッシュの村に匿われてからの物語は刑事ドラマを離れて我々文明人の忘れていたものにも触れれるし、また禁断のロマンス、後半は黒幕の刑事達が現れてサスペンス、とハリソン・フォードの今までのヒーローモノとは全く違う出来である。非暴力を貫く開拓直後の生活を続けるアーミッシュ達に対して、今の我々は何が進歩したのだろうと考えさせる。モノは豊かになっても心は豊かにならずは万国共通のようだ。この監督はその後リバー・フェニックス&ハリソン・フォードで「モスキート・コースト」やジム・キャリーの「トゥルーマンショー」など今の文明に対して鋭い視点の作品が多い。
記憶に残る名作です。
アーミッシュとは...
キリスト教メノナイト派の一派。また、その信徒。アメリカのペンシルベニア州を中心に居住。自動車や電気を用いる文明社会を否定し、特異な生活様式を保持しています。
そのアーミッシュの女性と息子が麻薬潜入捜査官殺しの現場にたまたま居合わせ、巻き込まれていく。その二人をジョン・ブック(ハリソン・フォード)が守るというストーリー。
よくありそうなストーリーだけど、アーミッシュの世界がこの作品の魅力を最大限に引き出しています。
好きなシーンは禁止されている音楽でレイチェル(ケーリー・マクギリス)と納屋でダンスする場面と皆で納屋を建てる場面と... たくさんあります!
この作品は高校生の時、初めて観ました。現実にまだこのような世界があるというカルチャーショックを受け、たびたび観たくなる作品の一つです。ハリソン・フォードは数々の有名作に出演していますが、彼の出演している作品で一番好きです。
最後に作品の魅惑的な音楽を担当しているモーリス・ジャールです。彼は1985年に「インドへの道」でアカデミー賞・作曲賞を受賞しています。(アマデウスやインディージョーンズが多くの賞を総なめする中の受賞ですから凄いですよね)
この作品は語りたい事がたくさんあります。とにかく観てください。
このような名作は「劇場公開時のプログラムの縮小版」などの付加価値を付けるなどして
現在の若い人に観てもらいたいですね。
刑事ジョンブック目撃者
ピーターウィアーという監督は、映像が綺麗で良い映画を撮りますね。今を生きる、グリーンカード、モスキートコーストいずれも好きな映画です。アーミッシュの村で、段々と受け入れられてゆく主人公をハリソンフォードが演じます。少年が目撃者なのですが、その母親が、
ケリーマクギリス、、とても綺麗だった。トップガン、告発の行えなどがありますが、彼女の代表作はこれでしょうね。最近のハリソンフォードは年を取り過ぎて少し無理がありますが、この頃は旬でしたね。良い映画です。
改めて感動・英語の聞き取りの勉強にも
ずっと以前にビデオ屋さんからレンタルして見ました。
今度DVDになり、購入してホームシアターで見ました。
ハリソン・フォードの出演作の中では一番好きな作品でした。
納屋を建てるシーン・二人のダンス・シャワー室にいる裸のケリー・マクギリスと見つめ合うシーン
忘れられない印象的な場面がいくつもありました。
アーミシュの村の暮らし振り・独特な信仰心も。
改めて見る気になったのは、英語を勉強するのに良い作品のリストに入っていると聞いたからです。
専門的なことは分かりませんが、確かに聞き取りやすい英語だと思います。
アーミシュはドイツ語系なのでしょうか。
教会の牧師さんの話はドイツ語です。
日常会話にも「ダンケ」「ママ」とドイツ語が出てきます。
アーミシュの村から旅行などで出ていくときは、挨拶がわりに、
「the English」に気をつけろと言います。
ドイツ語訛りの英語という設定なのでしょうか、ゆっくり話していて聞きやすいのです。
確かに聞き取りの勉強になります。
そして作品の画面の美しさに新鮮に驚きました。
草原が風でなびく冒頭のシーンから、すーと引き込まれる感じでした。
ずっと大事にしたい名作だと思います。
忘れ難いハリソン・フォードとケリー・マクギリスのダンス・シーン
私にとっては、ハリソン・フォード主演の映画の中で一番好きな作品です。本作ではピーター・ウィアー監督の音楽の使い方がうまい。そもそも音楽をあまり使わず、ここぞという要所のみでオルガン風にシンセサイザーを使い、歌詞付の音楽を使うのは1箇所だけ。納屋で車を修理していて不意にラジオがかかり、そのとき流れるのがサム・クックのワンダフル・ワールド。ハリソン・フォード演じるブックが歌詞を口ずさみ、ケリー・マクギリス演ずるレイチェルが警戒心をといて、2人一緒に自然にダンスをし、心を通わせる場面は、これまで幾多のダンスを映画で観て来ましたが、納屋の中でおんぼろラジオからかかる曲をバックにするという地味さにもかかわらず、曲の素晴しさとともに屈指のダンス・シーンとして多くの人の記憶に残るのではないでしょうか。そして、草原を渡る風、アーミッシュの人たちの信仰に支えられた静謐な生活。忘れ難い傑作です。