神戸文章の英語合格英作文作成法―試験で点がとれる <改訂版> 大学受験V BOOKS 神戸 文章(著) 998円

受験勉強(英作文)の第1歩に
序章(この序章の出来が素晴らしい)、1章(短文英作文)、2章(本格和文英訳)、3章(自由英作文)の4Partからなる。序章が本当に盛りだくさんで、且つコンパクトにまとめられているので、英作文って何から勉強したらいいか分からない、というひとにオススメ。受験勉強の初期には頼りになる。初期、といっても簡単な短文の和訳しか課さない大学ではこの本で英作文はほぼカバーできる。
この本には英作文のエッセンスが詰まっているので、学校の授業が分かったような分からないような状態で、どうにかしなければいけないんだけれども...という人には是非取り組んでほしい。薄めの本なのでそれほど時間はかからないだろうし(筆者もとにかく1周することを勧めている)、何より英作文の今後の学習の指針が得られるだろう。
英作の基本事項
英作に使える文法、構文などの基本事項の確認とその使用に関して
受験生が自力で、和文から英訳する時に際して、受験生が自力で構文の選択などを出来るように、わかりやすくフローチャートになっている点が良い
また、大まかに英作文の中に常に気をつけておくと良いと思われる、構文、時制、英借文をする時に骨格に出来るであろうし、受験生が扱えるような量で後の演習に大きな効果が得られるだろうと思われるような最低限の短文が載っていて、
その後に頻出表現を出す様な構成になっており、闇雲に頻出表現を載せてられていて、いまいち英文の組み立て方がわからないということがない様に構成されていて素晴らしい。
コレをSTEPに英作文の上級演習書をやれば、だいぶ実力がつくと思われる。
短期攻略に良い
どちらかというとマイナーな参考書だが、流れがとても良くできている。
最初に英文をつくるときの構文・時制の決め方を学び、そのあとで重要表現を暗記し、そのうえでどんどん練習問題を進めていく形式。
問題の解説部分にも、(生徒の)解答例、採点ポイント、重要表現、模範解答などがわかりやすくまとめられているので、どこに気をつけて英文を作っていけばいいのかが飲み込みやすい。
自由英作文もページ数が少ない割に解答例が充実しており、しかも頻出のテーマを中心に扱っているので、丸暗記の勢いで模範解答を覚えてしまっても役に立つだろう。
自由英作文の解答例を参考にしよう
3部構成の第3部に示されている、いわゆる自由英作文が一番使えるだろう。テーマ、トピックの語彙の整理も、このくらいしておいてもらえればあとは自分で肉付けできる。(コラムページでGoogleの活用法まで書いてある)
早稲田(法・国際教養)などにみられる、自分の立場を選んで解答することを要求する出題にも、解答例が対応している。解説が不十分なのは仕方がないとして、解答例と類題が示されているのは受験生には重宝するだろう。解答例に示されているテーマ語彙を必ずノートなどに整理していくこと。
しかし、いかんせん、ページ数が少なく物足りなさ感は募る。第3部だけでこのくらいのページ数が必要だろう。
宮崎の今すぐ書ける英作文―大学受験英語 (和文英訳編) (東進ブックス―名人の授業) 宮崎 尊(著) 1155円

著者の狙い通り「現実的な本」
普通の高校生の限られた語彙と文法・語法知識で、いかに大学入試の英作文を失点少なく乗り切るか、という現実的な課題を設定し、それにきわめてよく応えた本であると私は思います。
日本語を英訳しやすいように砕き、単純化し、単語レベルの一対一対応にこだわらず、平易かつ論理的な英語で書くことの重要性・有効性を実例をもって懇切丁寧に解説しています。第一部・第二部は物足りないという声もありますが、重要頻出表現ばかりですので、英作文苦手な人はここからまずしっかりやっておくことをすすめます。
扱われている問題数はそれほど多くは無いので、網羅性・演習量などは期待できませんが、それは別の本で補えばいいでしょう。「平明な英語を書こう!」という著者のメッセージが読者に伝われば、本書の狙いは十分に達成されていると思います。
個人的には買って良かったと思っている。
本書は3部構成で、第1部では頻出の10の構文(I think/believe/am sure…, It…that/wh-/to, enough…to…/too…to…, 完了形, 無生物主語etc.)の解説が実に簡単になされている(各々2ページに例文3つ、例題5題)。第2部では日本語でよく使われる言い回し10をピックアップして英語では何というか第1部と同じような感じで解説している。ここまでが和文英訳の基礎編で第3部講義編が実践編。この部が本書のメインで最も多くのページが割かれている。「日本語の発想」から「英語の発想」への思考法の変換をテーマに5つの項目(1.易しい英語を書こう、2.短いほど良い、3.書くべきことを整理しよう、4.論理的に考え・書く、5.書いた後にチェックしよう)の講義が丁寧になされまずplain versionまで導きさらにブラシュアップしたfull versionの模範解答が示されている。全体的にというか第3部は英作文の書く手順が学べてとてもよく出来ていると思う。ただ、第1部(と第2部)はあまりにもお粗末な気がする。大してページを割いている訳ではないから良いといえば良いのだが、逆に言えばなくても良かったのではという気がする。いずれにしろ、本書は和文英訳の手順を学ぶための書なので本書を学習する前か後に文法・構文の参考書を一通り学習する必要はあると思う。そういうことを踏まえて本書を学習すればいいのではないだろうか。
使い勝手を考慮した通し番号かきちんとした索引を!!
内容でとりあげるとすれば、第三部が詳しいということくらいか?このあたりが著者の真骨頂。plain version とfull versionと段階・レベルを分けて解答例を提示しているので、自分の語彙力・文法力の範囲で英語の発想を学ぶのに適している。もうしわけないが最大の欠陥を指摘しておく。最大のウリであるはずの第三部は、自分で和文を言い換えて英語に直すために取り組む類題がない。さらには、扱われている入試問題の通し番号がすべて、ある講義の内部だけでの通し番号で、全体を通してのものではないので、復習の時に、また自分の志望校の過去問を解いて類題を整理するときには、どこにどの問題があったのかがわからず、まったく役に立たないので、極めて使いにくい。この点は是非とも改訂して欲しい。それまでは、インデックスシールとか相互索引を矢印とかで書きこんでいくしかないかね?
わかりやすく英作文が書ける。
宮崎先生の授業のエッセンスがつめこまれた本。受験生、ひいては日本人が陥りがちな日本語と英語の一対一思考の落とし穴や英作文を書く上での考え方などをとてもわかりやすく具体例をまじえながら教えてくれる。どのように考え、どのように文を書けば自分の伝えたいことが伝えられ、合格点がもらえるのか、本質的且つ実践的な部分にせまる内容の本です。
英作文に自信がつきました
この本の第1部(作文のための基本構文10)と、第2部(よくある日本語表現、英語では?)をとにかく繰り返し練習して覚えたら、英作文に対する苦手意識がいつのまにか薄れていきました。受験問題の英作文はもちろん、友だちとのメールなどで使うような日常会話もすらすらと思いつくようになります。
そして第3部の講義編は目からうろこです!まさに最小限の努力で確実に英作文ができるようになる本だと実感しました。